自然が豊かなニュージーランド。
家の中に虫が入ってくるなんて日常茶飯事です。ハエだの蛾だの蜘蛛だの...
でもお尻が白いコイツは見かけたら要注意!噛む蜘蛛です!!
自宅の部屋でホワイトテール(White Tailed Spider)に遭遇!
それはある秋の日... 主人がキッチンで「蜘蛛だ!!」といって何やらバタバタと新聞紙を探しだしました。
ハイハイ蜘蛛ね、沢山いるよねと思ってスルーしていると…
蜘蛛を退治した主人が蜘蛛の死骸を持ってきました。
「White Tailed Spider(ホワイトテール蜘蛛)だった。ヤバい奴だ!子供たちにも気をつけさせよう...」
とのこと。
そう、他の蜘蛛はまだしも、このホワイトテールはニュージーランドでも有名な毒蜘蛛なのです。
ニュージーランドでもあちこちにいる毒蜘蛛:ホワイトテール=White Tailed Spider
White Tailed Spiderホワイトテールは、もともとオーストラリア南部&東部に住んでいた蜘蛛です。
良く類似した2種類の蜘蛛を差すといわれており、学名は
Lampona cylindrata
Lampona murina
だそうです。素人が2種の判別をするのは難しいようですね(Wikipedia参照)。
胴体の全長が大体1~2cm、足を広げると3cmくらいになる場合も。メスの方が大きいようです。
体は黒っぽく、足は茶色っぽい色をしていますが、お腹の先っぽ=お尻の先端部分が白くなっているのが特徴です。
そのため、White tailed Spider、Whitetail、White tail spiderなどの呼び名で知られています。
我が家で見つかった蜘蛛の写真がこちら
クリップと一緒に並べるとこんな感じです。
小さめのサイズのホワイトテイルですね、オスなのかも...
ホワイトテイル(White tail)にかまれると?毒は?
このホワイトテイル、実は今では、噛まれても人に害をなす強い毒が無いことが分かっています。
ひと昔前、ホワイトテイルにかまれてからその部分で壊死が起きたと考えられるようなケースがあり、ホワイトテイルの毒は恐ろしいとされていました。
最近の研究では、壊死とホワイトテイルの毒は関係が無いと結論付けられました。(Wikipedia参照、NZ Ministry of Health 参照)
ホワイトテイルにかまれると、まずその時に痛みが、そして後から赤くはれて痒みが出ることがありますが、長期的には自然治癒するそうです。
傷口からばい菌が入ることや、虫刺されでアレルギーになりやすい人は注意が必要かもしれません。
ホワイトテール(White tail)にかまれた時の対象方は?
Ministry of Health のホームページによる、ホワイトテールにかまれた際の対処法は下記の通りです。
まず噛まれた時:
どのような虫にかまれたのかは、治療にあたって重要な情報です。
もし可能であれば、殺虫剤などを利用して刺したと思われる蜘蛛をやっつける・弱らせて密閉容器に入れて捕まえましょう。(危険無く行えそうな場合のみ)
または、可能な範囲でどのような虫だったか説明できるよう、メモを取りましょう(携帯で写真なんかも良いかも)。
傷の手当:
1.傷口を石鹸などを使用して良く洗います。傷口を殺菌剤で消毒しましょう。
2.氷や冷たい水(冷却材)をあてて、患部を冷やしましょう。(肌に直接あてないように当て布をしましょう)
3.もし赤くはれて痛みが強くなったり、患部が細菌に感染していそうな(化膿している)場合は、医者へ行って医師に見て貰いましょう。
前述の通り、ホワイトテールの毒は大したことが無いので、自然治癒する場合がほとんどのようです。
ニュージーランドにはもっと怖い蜘蛛がいる!
さて、ニュージーランドには他にも怖い蜘蛛がいます。
Ministry of Health のホームページには、ホワイトテールよりもよっぽど怖い蜘蛛についていも記載されています。(Ministry of Health 参照)
Katipo Spider、Redback Spiderという毒蜘蛛です。
Katipo spiderについては蜘蛛自体が珍しく、攻撃的では無い蜘蛛なので、かまれるということは珍しいそうです。
Redback spiderもまた、服に絡まっていたなどの状況で無ければ、かまれることは滅多に無いようです。
しかし、これらの毒蜘蛛にかまれると、呼吸が苦しくなったり汗が出てたり、腹痛や吐き気などの症状が出ることがあります。
もしこれらの蜘蛛にかまれた場合には、患部をきれいに洗浄して冷やして、患部に圧力をかけたり、刺された後の飲酒は控えます。
たとえ刺されても重篤な症状が出る場合は珍しく、3時間以内に症状が出る場合は少ないそうでので、まずは落ち着いて傷口の洗浄をし、速やかに医者へ行って医師の判断を仰ぎましょう(Ministry of Health 参照)
どちらの毒蜘蛛も、蜘蛛の方から襲ってくるということは無さそうですが、「このような毒蜘蛛がNZにもいる」ということは知っていた方が良さそうです。
室内・野外に関わらず、虫に刺されて腫れてきた、化膿している、痛みがひどい!というときは、念のために早めに医者に行くのが良いでしょうね。
ニュージーランドの毒蜘蛛:ホワイトテイル
というわけで、今回はホワイトテイルが家に出た!という話でした。
強力な毒は無いとはいえ、刺されるのはいやだし、特に子供たちが刺されないように気を付けてあげたいです。
蜘蛛は夏の後半からどんどん巣を広げて数も多くみられます。こまめに掃除をして家から追い出しましょう!
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