ニュージーランドに住むようになって慣れてくると、自分だけ(家族だけ)も寂しいし、ペットでも飼いたくなりますよね。
ニュージーランドでは6-7割の家庭が何らかのペットを飼っているそうです。
ダントツ人気の犬・猫はペットショップなどあちこちで見かけるのですが、一方で、我が家の子供たちが好きな爬虫類とかが中々みつかりません。
そこで今回は私たちが調べた・体験したニュージーランドでペットとして飼育されている爬虫類・両生類に関する情報をシェアしたいと思います。
ペットの輸入が基本的に禁止されているニュージーランド
環境保護の観点から食品や植物などの国内への持ち込みが大変厳しいニュージーランド。
生きた生物なんてもってのほかで、生物の海外からの持ち込みは基本的に禁止されています。
ペット目的での生物の持ち込みに関しては、犬ならば検疫など多くの手続きを経て、海外で飼育していた犬を一緒に連れてくることが可能のようですが…時間的にも手続き的にもとても大変だろうと予測されます。
そのほかの生物に関しては、個人用だろうと商業用だろうと持ち込み禁止となっています。
そのため、ペットとして手に入れることの出来る小動物の種類が限られています。
そして、ペットとして入手することの出来る小動物は、基本的に、現段階でニュージーランド国内にいる個体から、ブリーダーさんが増やして販売しているもの、という事になります。
この様な背景があるため、例えば日本でペットとして人気のあるカメなども、ペットショップで中々お目に掛かれない場合が多いです。
その希少価値も加わり、購入値段も割高になります。
ニュージーランドでペットとしての水性カメ
まず、我が家の息子が現在大変飼いたがっているカメ。
日本では外来種のミシシッピアカミミガメが野生で繁殖してしまい、問題になっていますよね。
ニュージーランドでもミシシッピアカミミガメは要注意の外来種として危険視されていますが、ペットとしての繁殖・購入は現段階では可能なようです。
Red eared slider turtleという呼び名で流通しています。
子亀は繁殖期である夏場に売りに出されるようですが、一匹30ドル以上するようです。
成長した個体は50~150ドル前後で取引されているのを見たことがあります。
購入はペットショップやインターネットのペット販売サイトなどで見つけることが出来ます。
ちなみに、ミシシッピアカミミガメに関しては、環境保全と動物愛護精神からいらなくなったカメを個人で引き取ってくださっているAuckland turtle reptile rescueにたくさん保護されています。
こちらでは、50ドルの寄付金を払って、カメを引き取らせてもらうことが出来ます。
ミシシッピアカミミガメをお探しの人は、このような引き取り施設に聞いてみると良いと思います。
Auckland turtle reptile rescue:https://www.facebook.com/reptilerescuenz/
ミシシッピアカミミガメよりもおっとりとしていて、若干小柄なクサガメが安いくて丈夫なペットカメとして日本で人気です。
このクサガメと同じ・類似の種類のカメが、Reeves Turtleです。
こちらは子亀(甲羅が3-5cmの本当に子亀)が一匹120ドルにて販売されているのを見たことがあります。
120ドルで売っていたのはAnimatesというペットショップのチェーン店ですが、その他のお店・インターネットでも子亀で一匹100ドル以上のようです。
我が家でも購入を検討しているのはこの種類になりますが、子亀ってやっぱり弱くて死に易かったりするのですよね。
子亀を購入する場合はヒーターなど設備をしっかりと整えてあげる必要があるので、この設備費も貯めるために現在購入を見合わせています。
Reeves Turtleの大人が販売されているのはペット屋さんでは見たことが無いです。
Trademeなどのインターネットサイトでも本当に稀にしか売りに出されているのを見ません。
その他、首の長いカメが売られているのを見たことがあります。Long-Neck turtleとか言ったかな…?
ニュージーランドでのペットとしてのリクガメ
上記の水性カメ以上にお目にかかる機会が少ないのが、ペット用のリクガメです。
前述の通り、ニュージーランドでは生物の輸入が出来ないため国内のブリーダーさんが増やしたペットを購入するしかありません。
その点、リクガメのブリーダーの数は少なく、繁殖も難しいことが背景としてあるようです。
リクガメの仲間はTortoiseと呼ばれており、水性カメ(Turtle)からは区別されます。
インターネットのTrademeで稀に若い個体が取引されているのを見たことがありますが、一匹1000ドル前後でした。
そして先日、West AucklandにあるBird Barnというお店でリクガメの子亀が販売されていましたが…
子供の手のひらみたいな小さな子亀で1300ドル!
まあ日本でもリクガメは高めですが…ここまで高くはないような。子亀なので、やはりしっかりと飼育環境を整えてからでないと厳しいですね。
リクガメってかわいいんです。将来的に飼ってみたいペットの1つです。
このリクガメはヘルマンリクガメという、日本ではペット用にかなり流通されている飼いやすい種類のリクガメのようです。
ニュージーランドでのペットとしてのトカゲ
日本でも人気の高いトカゲ、アゴヒゲトカゲ類(Bearded dragon)はニュージーランドのペット屋さんで購入可能です。
こちらは少し大きめのペット屋さんならば、結構置いているお店が多い印象があります。ペットとしてニュージーランドでも比較的人気があるのかもしれません。
個体の大きさにより、800-1200ドル前後で見かけたことがあります。
オーストラリアのウォータードラゴン(Water dragon)というのもまれに販売されています。
ニュージーランドでのペットとしての両生類
両生類のペットとして流通されており入手が容易なのは、ダントツ、ウーパールーパー(Axolotl)です。
ペット屋さん、インターネットの個人取引、双方で簡単に見つけることが出来ます。
一方で、その他の両生類というとかなり数が限られている印象を受けます。
ニュージーランドに住んでいるけど元々は外来種であるカエル(Golden bell frogとWhisling tree frogの2種)や、ペット用に飼育されているアカハラヤモリ(Chinese Fire belly newt)が稀に取引されています。
転倒で販売されているのを見るのは稀ですが、ヒョウモントカゲモドキも若干流通しているようです。
そのほかの種類に関しては、現在までに国内に持ち込まれていないのでしょうか、販売されているのを見たことがありません。
ニュージーランドでのペット:爬虫類・両生類まとめ
日本だと大きなペット屋さんに行けば、爬虫類・両生類ともに相当な種類が販売されていますが、ニュージーランドでは輸入が禁止されているため、流通している種類が大変限られています。
ペット屋さんから購入しようと思っても、常に生体を売っているわけでは無く、入荷しても売り切れてしまったら翌年まで入荷しなかったりと... お目にかかるのも難しい場合が多いです。
特にトカゲ類やリクガメは入手しにくく、どうしても飼いたいという人は、その種類のペットを保有・繁殖させているブリーダーさんに直接連絡を取って売買交渉をすることもあるようです。
…という事は自分で繁殖に成功すれば一獲千金狙える…かもしれませんね。
リクガメなどは販売価格も高いため、飼育・繁殖している人は盗難にも気を付ける必要があるようです。
ちなみに、カメやトカゲの生体入手がニュージーランド国内だと困難なのももちろんですが、その関係からか?飼育グッズも日本に比べ種類が少なめ&価格が割高な印象を受けます。
電気製品は日本とニュージーランドでは使用電圧が違うので無理ですが、それ以外のペット関連のグッズならば、日本で購入して持ってきた方が安い場合もあるかもしれません。
さあ、ニュージーランドの我が家にペットのカメが来てくれる日は近いのか?
カメ飼育グッズを揃えながら、お手頃価格のカメを探してペット屋さんを覗く日が続きます…
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