家族連れの引越しというのは日本国内でも大変ですよね。ましてや海外への引越しとなると、そもそも何を準備していけばよいのか…いくらかかるのか?
これから引っ越しするご家族の役に立つかもしれないので、「我が家の場合はこうやった」を覚え書きしておきたいと思います。
引越しの概要
我が家の場合は、夫婦+子供2人の合計4人家族で日本からニュージーランドへ引っ越ししました。期間限定の海外転勤ではなく、出発の段階で帰国の予定は未定でした。一家の大黒柱である主人は日本の職をやめてニュージーランドで再就職です。
日本には私の実家あるため、何かあれば日本での連絡先になってもらうことは可能でした。一方、ニュージーランドには主人の実家がありますが、ニュージーランドで居住予定の町からは遠いところにいるため、引っ越しの手伝いは見込めませんでした。ニュージーランドでの新居は自分たちで何とかする必要がありました。
引越しに際して行ったこと
主人は引っ越しの直前まで日本での仕事があり、引っ越しの準備は専業主婦であった私がほぼ行いました。子供の面倒を見るなどの日常に加えての引越し作業だったので、はっきり言って超大変でした。準備する時間があったのは良かったと思います。
そんな状況での引っ越しですが、引っ越しに際して行ったことは大きく3つに分けられます。
- 様々な手続き関連
- 荷物と人の物理的な移動
- 引越し先の生活の確保
下記にそれぞれの種類で行ったことを、覚えている範囲でリスト化しておきます。状況によっては必要ないものもありますが、何かの参考になると嬉しいです。
手続き関連
地元の自治体への転出届はもちろん、年金や保険関係、子供の小学校の手続きがありました。どれも大変重要ですが、具体的な引っ越しの日時や引っ越し先が決まっていないと進められず、引っ越し直前にならないと進められない手続きもありました。
日本側の手続きは全般的にお金のかからないものが多かったですが、必要な情報を調べたり、直接足を運んで手続きをするのに手間と時間がかかりました。
我が子には持病があるのですが、その英語の診断書を貰うのには1万円弱かかりました。高っと思いましたが、診断書代+英語に訳したりの特別サービスで保険適応外なので仕方なかったです。
- 現在住んでいる地方自治体へ転出届の提出
- 国民年金の変更手続き・任意加入の申し込み
- 健康保険証や乳児医療証の返納
- 住民税の納税・これから来る税金に関しては管理人の委任
- 現在通っている学校への退学届の提出
- 現在通っている学校の在学証明書を受け取る
- 加入している保険の脱退・または日本国内の管理人(連絡先)の選定
- 渡航に向けたパスポートの準備・確認
- 渡航に向けたビザの準備・確認
- 現在使っている電気・電話などの契約解除
- 持病がある場合は、医療機関からの英語の診断書の発行
- 日本の銀行口座をどうするかの決定
- 渡航先への送金など
これからパスポートやビザを取得する家族メンバーがいる場合は、パスポート写真の準備や申請にお金も時間もかかります。渡航が決まったら一番に取り掛かる必要があると思います。
荷物と人の物理的な移動
人の移動に関しては、飛行機で移動するしかないので、航空券のチケットを購入するしかありません。一方で荷物の移動に関しては、持っていくものを決める事から、持っていく手段の検討までやることがたくさんありました。渡航の大分前から準備を開始することが出来るので、荷物の整理・準備期間は長いほど良いです。
渡航の航空券代がまず大きな出費の1つではないでしょうか。4人家族、片道だけで我が家は40万円くらいはかかりました。節約を考えるとなるべく早めに、航空券代の安い時期を選んで渡航スケジュールを立てたいものです。
- 航空券の購入(行き先によるが20~40万?)
- 渡航時に必要な重要な荷物の選定
- 海外へ送る荷物の選定
- 海外へ荷物を送付する (船便なら30㎏まで1万円代で送れる)
- 日本で購入して海外へ持っていきたいものの購入・準備 (~5万円)
- 日本国内で保管する荷物の選定、保管先の決定
- 処分するものの一部をフリーマーケットなどで売りさばく
- 処分するものの一部を知り合いに配る
- 粗大ごみ処分 (量により~1万円)
荷物を送るのには、郵便局からの船便が一番安いので、それを利用しました。送り先の国により条件は異なりますが、ニュージーランドなら30㎏まで1万2000円くらいでした。船便で掛かる時間は2-3ヵ月ということでしたが、実際には1か月半くらいで到着しました。
日本で購入して海外へ持っていきたいものというのは人によって違うと思いますが…我が家は海外の電圧で使用可能な炊飯器と、圧力鍋とかを新しく購入しました。
その他の出費としては、粗大ごみとして家具を処分するとその都度200円~1200円ほどかかるのが地味に痛かったです。譲れるものは誰かに引き取ってもらいたいですね。育児用品などでいらないものはフリーマーケットへの出品もしましたが、売り上げからの収入はスズメの涙ほどでした。
引越し先の生活の確保
住む場所を決めるだけでなく、生活必需品の購入や子供の学校の編入手続きなど、やらなければいけないことが本当にたくさんあります。現地についてから情報収集をしていたのでは大変なので、出発前から情報収集を行い、決められることは家族で事前に決定しておくと、その分後で楽になります。
- 渡航後一時的に滞在する場所の確保
- 長期的に滞在する場所の確保
- 携帯電話の契約
- 電気・水道などの新規契約
- 現地での保険加入
- 必要な家電や家具の購入
- 現地での銀行口座の手配
- 現地での就職
- 現地の小学校・幼稚園への編入
- 現地でお世話になるである医療施設の確認
- 現地での検診や予防接種スケジュールなどの確認(子供)
- 現地での年金制度、加入の必要性など確認
- 日本大使館への在留届の提出
現地での住む場所確保も大きな出費の一つでした。我が家は一時滞在に20万円、長期滞在の賃貸の敷金・礼金込みで30万円くらいでした。続いて最低限の家具と電化製品購入で3-40万円くらいでしょうか… 電化製品が思いのほか(日本と比べて)ニュージーランドのほうが高額に感じました。
引越しまでの時間
我が家は国際引っ越しをする1年ほど前から、「引っ越しは来年くらいかね~」という話しはしていました。本格的に引っ越しが決定し、行動を開始できるようになったのは、引っ越しの半年ほど前です。心の準備をする期間はたっぷりあった方だと思います。
そんな我が家の場合の準備スケジュールは下記のような感じになりました。
6か月前
- 航空券購入
- ビザ・パスポートなど確認
- 現地で一時滞在する場所の予約
- 子供たちに心の準備をさせる意味で「引っ越すよ~」と話しだす。
3ヵ月前
- 現地へ持参したい日本の物を購入
- 準備できた送付荷物を船便にて送るため郵便局へ持っていく
- 医療機関から診断書など発行してもらう
出発2か月前
- 保険関連に、出発月での解約を打診
- 海外へ送金を試してみる
出発1か月前
- フリーマーケットで売れるものを売ったり、譲ったり
- 海外へ送金
- ちょっとしたお土産なども時間がある時に購入
出発2週間前
- 自治体へ転出届の提出・ついでに年金や税金関連も手続きをする
- 学校へ退学届け提出
- 粗大ごみ処分
- 暫くあえなくなるので親戚に挨拶周り
- お友達と送別会など
出発直前
- 学校から荷物引き取り&在学証明書受け取り
- 携帯電話を解約
- 保険証など返納
- 最後の送る荷物を郵便局から送付
出発!
ざっとこんな感じでしょうか?出発直前は引っ越しの最終準備があるのはもちろんですが、海外へ引っ越した後では中々会えなくなる家族や親族、友人への挨拶で毎週末忙しくなりました。こういう機会を満喫するためにも、事前にできることは済ませておいた方が良いと思います。
海外への引越しに際して、「我が家はこうした、ここが大変だった!」という体験談は随時記載していきたいと思います。私たち家族にとっては、日本での最後1か月と現地についてからの最初1か月は大変でしたが、乗り切った時の「何とかなったぜ!」という気持ちは自身になりました。これから海外へ引っ越しをされる方、検討をお祈りします!