我が家には小学生の息子がいます。ニュージーランドの小学校に通いだして間もなく1つの学期が終わり、中間の休みになろうというところです。学校にも慣れてきて偉いなあ、もうすぐ冬休みか~と思いながら学校からの手紙を開くと、 「Friday is Mafti day!」
との記載が… 金曜日は、マフティーデイ?なんだそりゃ?
Mafti Dayとは
結論として一言でいうと、Mafti Dayとは「制服ではなく私服を着てよい代わりに、少しの寄付金を払う日」です。Casual cloth day(直訳で私服日、こちらの方が分かりやすい~)とかCasual Friday(金曜日に設定される場合が多いため)とか呼ばれる場合もあるそうです。
ニュージーランドの学校は小・中・高すべて基本的には制服ですが、この日だけは、自分の好きな私服で学校に行くことができます。その代償として、多少の寄付金を学校に払います。寄付金の額は任意の場合と設定されている場合がありますが、今回の家の子供の小学校の場合は、1ドル(=80円くらい)と設定されていました。
つまり、金曜日は私服を着せて、1ドルコインを1つ持って登校させるということになります。
Mafti Dayの起源
しかし、Casual cloth
dayはまだしも、Mafti dayという名称が分かりにくいですよね…
調べてみたところ、Maftiとはそもそもアラビア語で、イスラムの学者を意味する言葉のようです。
Wikipediaなどによると、私服の意味でのMaftiは1816年からイギリスの軍人達の間で使用されていたようです。彼らが休日に軍服を着ていない日に着用していたガウンと帽子が、イスラムの学者の装いに似ていたことが由来ではないかといわれているそうです。
今では世界各地で実地されている
Mafti Day、または別名で呼ばれるこのような「私服日」は、今ではイギリス、オーストラリアやニュージーランド、アメリカ合衆国、ヨーロッパ諸国やアフリカの国々など様々な国や学校で実地されているそうです。寄付金を少しずつでも募るためのイベントとして活用されているのかもしれません。
…というわけで、Mafti dayは私服で登校!
内容も分かったので、金曜日は無事私服に1ドルを持たせて学校に行かせることができました。子供の迎えに行ったときに思いましたが、たまにしかない私服の日ということもあり、子供たちはみな個性豊かでかわいい恰好をしていました。
ニュージーランドでのMafti
dayは昔からあるようで、ニュージーランドで育った主人に聞いたところ「僕の時(かれこれ30年前)もあった、当時は寄付金は50銭とだった」とのこと。少し大げさな表現ではあるものの「Mafti dayに制服で行ったりしたら目立ちすぎて大変だ、いじられるよー!」とも言っていました。
日本では小学校は制服ではありませんが、中・高校などでやってみても面白いかもしれませんね。